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牛部屋御一行旅日記/第五夜
デザートヒルズアウトレットとアナハイムに移動しCWS戦を観戦/2001年5月1日(火)
8時前に起床し、予定通り親方が「サークルK」でホットドッグを買い、モーテルに戻りコーヒーとともに食した。
今日は「デザートヒルズ」というアウトレットに行くことにしている。ここオンタリオからフリーウェイ10号を東へ進めばあるのだが、その先にはアメリカにはあまりない温泉地「パームスプリングス」がある。ガソリンを入れるため、モーテルから一番近かったガソリンスタンド「テキサコ」に寄る。
アメリカでは日本と違い、ガソリンは自分で入れなくてはならない。これが最初は戸惑うのだが、慣れれば難しいことではないのである。
わたしのやり方は、スタンドに併設されているコンビニに行き、クレジットカードを渡しポンプのNo.を告げる方式だ。そしてガソリンを注入、満タンになったら勝手に機械が止まるので再びコンビニに赴き、売上票にサインをしてカードを受け取る、とこれだけで終わりだ。
それからフリーウェイを40分弱走ると、「デザートヒルズ」の看板を目指して行けば簡単に目的地に到着することが出来た。

「MLBグッズ店のないアウトレットです。」
だが、親方期待のMLBグッズの店なんかありゃしない。昨日行ったオンタリオと同じような店が入っていて、しかも規模はかなり小さい。午前中だったので、客の入りは少ないようだが日本人もチラホラいる。大型バスが駐車場に止まっていたのだが、彼らはLAからのオプショナルツアーだろうか?
MLBに興味のある人には用事のないアウトレットである、という印象だ。また、「デザート」というだけあって砂漠地帯なのでとにかく暑い。ミネラルウォーター持参で来ると良いだろう。
牛部屋は日本から水筒持参で、冷たいウーロン茶をしっかり持って来ていたので水は買っていないのであるが..(笑)。
正午になり食事時間だが、日本食と中華料理のテイクアウトの店があるにはあるが、オンタリオミルズの中にある「パンダエクスプレス」が味もわかっているし、そちらで食べることにし、デザートヒルズを後にした。
予定通り「パンダ..」で食事を済ませ、いよいよアナハイムへ向けて出発である。
ここからアナハイムへはおよそ1時間で行けることは、去年調査済である。

「フリーウェイで家が走っていました!」
時計は14時を回っていた。
通常、モーテルのチェックインは15時が多い(と思う)ので、ちょうど良い時間である。
「Traveler」誌をチェックするとアナハイムはディズニーランドがあるので泊まるところは本当にたくさんあり、値段もピンからキリまでである。今回目指すのは、アナハイムの西隣にあるスタントン市の「ホリデーインエクスプレス」だ。
1泊59ドルと書いてあるが、去年の5月と7月に「ホリデー..」のアナハイムに日本から予約して行ったときは1泊100ドルだったがえらい安いではないか?
15時20分フリーウェイ91号を「ナッツ」で降り、目的地に無事到着。モーテルの建物を見ると、アナハイムのそれと造りがほとんど一緒である。ディズニーランドに歩いていけるアナハイムと車で20分かかるスタントンで、同じモーテルなのに値段がかなり違うことは今回の新しい発見である。
わたしは「プライオリティ・クラブ」の会員である。
これは「ホリデーイン」や「インターコンティネンタル」といったホテルが運営する会費無料のいわば「マイレージ版ホテル編」といったところだろうか。渡米でいつも使う大韓航空のマイレージが、1滞在で500マイルもらえるので、去年入会していたのだ。
アナハイムの「ホリデー..」は、2回とも日本で電話予約したものだが、今回は予約なしで飛びこみ、3泊することにした。なお「宿帳」は記入不要、「プライオリティ・クラブ」の会員カードをコンピュータに通すだけでOKだった。
部屋はクィーンベッドが2つあり、4人程度で泊まっても充分な広さである。一休みして、17時にモーテルを出発しディズニーランドの南側を経由し、スタジアムの南にあるアウトレットの「モール・オレンジ」へ行った。ここで、エンジェルスの帽子やジャンバーを買いこみ、エディソン・フィールドへ乗りこんだ。
駐車場料金は、去年より1ドル値上がり8ドルになっている。円安もあり、感覚的には去年が750円だとすれば1,000円といったところであり、割高感がある。
チケットブースで今日からのホワイトソックス3連戦と4日のタイガース戦のチケットもまとめて買うことにし、「Advanced
Tickets」窓口にてVisaカードを使い、無事購入。
すべてレフト後方にあるブルペン後ろの席「Nestle Family Zone」を指定、1枚7ドルなので、2人で4日分で合計56ドルとチープである。早速中に入って行き、入場した回数によってプレゼントがもらえるシステムの会員になる。
申込書が英語でさっぱりわからない、Zip Codeなんて日本の「757-0216」なんて書いたら怒られるかなぁ?などとくだらないことを考えてペンを走らすのをとまどっていたら、「それでOK!」みたいなことを言われ、無事に「Power
Angels」と印字してあるカードを貰えた。
これを機械に通すと、画面に出てきたパーシバルが「ようこそいらっしゃいました」みたいなことを言っているようだった。カードが戻ってくると「ホットドッグセット」の割引券やチームショップの割引券がプリントアウトされてきた。(これは毎日プリントアウトされたが、結局使わなかった。)
そして席についたのが、試合開始15分前だった。
席の真ん前は、ホワイトソックスのブルペンで一段低いところにエンジェルスのブルペンがある。今日の先発は、デビット・ウェルズとパット・ラップだ。

「迫力がある..。ホントに30代なのだろうか?」

「国歌斉唱時の厳粛なウェルズ投手とコーチ、向こう側はラップ投手」
ラップは去年オリオールズに在籍していて、9月にこの場所で見たことがあった。
そしてウェルズも実は98年9月にヤンキースタジアムで見たことはあるが、こんなに間近で見るのは初めてになる。頭はスキンヘッドで髭を必要以上(?)に蓄えたこの男は、本当に迫力がある。
わたしより1ヶ月遅れで生まれたことになっているが、こんな老け顔(失礼!)の同級生は今だかつて日本では見たこともないし、これからも見ることはないと思うが..。
ちなみに彼は新婚なので、「いよっ、新婚さん!!」と日本語で声をかけた。もちろん、反応はなかったのだが(笑)..。
まもなく試合が始まり、ラップは初回を三者凡退に打ち取った。
そしてウェルズだが、去年地区優勝したホワイトソックスに移籍し張り切っていたのだろうが、ここまで調子が出ていないソックスを象徴する投球になってしまった。初回は四球で2人を歩かせると、アンダーソン、グロウスに連続タイムリーで2失点。
3回にもやはり四球をきっかけにアンダーソンがヒットで1、2塁とピンチを広げ、グロウスの2塁打とウッテンの犠牲フライでまたもや2失点。

「オレの名はウッテン..。でも打つぜ!」「さぶ〜bykonao」
エースの登板でブルペンは誰も動いていないが、ここまでは彼らしさがサッパリ見えない。
ホワイトソックスは4回に3連打で2点を返し、6回は先頭打者のホゼ・ヴァレンティンのホームランで3対4と1点差に迫ってきた。
するとエンジェルスブルペンが早速動き、♯43アル・レヴァインが投球練習を開始する。
ラップは続くオルドニェスにヒットを許し、コネルコを三振に取ったところで準備完了のレヴァインに交代、これは前の打席でヒットを許しているベインズとリーとの相性を考えて、ソーシア監督が決断したのだろう。
その采配がズバリ的中、レヴァインはベインズをダブルプレイに仕留めてピンチを凌いだ。
一方、ウェルズは4回以降立ち直りの気配を見せ、6回も先頭のウッテンを3塁手・ヴァレンティンのエラー(あれっ、ヴァレンティンは内野でエラーが多いため今年からセンターにコンバートしたんじゃなかったんだっけ??)で走者を許すものの、後続を抑えて試合を作っているあたりはさすがエースである。

「好きでエラーしてるんじゃないよ..。by J.Valentin」
7回のソックスはレヴァインに簡単に三者凡退に抑えられ、4対3のままエンジェルスがリードを保っている。ウラの攻撃が始まる頃、エンジェルスブルペンが動き出した。
そう、長谷川滋利投手が投球練習を始めたのだ。
メジャーでは、リリーフピッチャーにも役割があり、今日のような1点差の試合では8回に登板するのはブルペンNo.2投手だと相場が決まっているのだ。たとえ今日のようにレヴァインが好調でも、彼の役割は7回で終わっているのである。

「イニングの合間にビジョンでこんなゲームが。さぁ、ボールは何番の帽子の中でしょうか?」
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